そして結局、まっすぐ家に帰ることにした。やっぱりインドア派なんだなあ、なんて、少し落ち込んだが、まあそれが私の性格なんだから仕方が無い。明日は京子に声を掛けてみようなんて思いながら、私はひとつ、ため息をついた。 「・・・あれ?」 @とりあえずトイレに行ってから帰ろうと引き返していると、女子トイレから人が出てきた。 A靴を履きながら何気なく外を見ると、空から地面へと細いラインが走っていた。・・・雨か。 Bただいまー、と言いながらドアを開けると、明らかに家族のではない靴が玄関にあった。 2010/05/05 |