「えーと、これは・・・漫画だ」


 しかも間抜けなことに、よく見たら自分のだった。なーんだ、と、私は机に突っ伏した。
 まあそんな、変わったこととか起こるわけないよね、この漫画じゃあるまいし。私は何となく恥ずかしくなって、しばらく起き上れなかった。



    さて、そろそろ帰ろうかと私は立ちあがった。鞄を肩にかけて教室を出るが、相変わらず人っ子一人いない。ああやっぱり、今日は何の変哲もない普通の日だ。私は苦笑して廊下を歩きだした。



「・・・ん?」



@階段に差し掛かろうかというところで、私は足を止めざるを得なかった。だってそこには・・・人が倒れていたから。
A爆発音、だろうか。ドーン!という大きな音に、私は振り向いた。上の方から聞こえたような・・・てことは屋上?
B下駄箱まできたところで、私は首を傾げた。私の靴箱に何か・・・見慣れないものが入っている。これ何だろう・・・?



2010/05/05